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昨日の結婚式で、色々迷ったのは、やはり服装のことだった。 身内の結婚式だから、着物か・・・とも思ったけれど、支度する時間など考え合わせると(式は午前中から)無理がある。 それに、式用のなんかこう、晴れがましい一式も持ってないしで、いつもの黒いアオザイ風のツーピースにした。 (「今日がいちばん若い日」にイラストあり。お持ちの方はご参照ください) バッグは、ずっと前に手作りしたボタンBAGにした。 三センチ四角のボタンは、20年前、始めて行ったオータンジャディスで買ったもの。 素敵なボタンの種類の多さについ舞い上がって、血迷ったかのようにしこたま買い込んできたしろものであった。 舞い上がり、血迷っていたものだから、なにに使おうなどと目的もなく、その四角いボタンの全色を、ついつい・・ね。 この血迷いゴコロ、ボタンおたくの方には、わかってもらえると思う。 ディープなボタンおたく、三名様はすぐ思いつけるが。 ついでながら、手に入れただけで満足してしまうココロも、ご理解いただけると信じている。 そして血迷いボタンは、ただただ観賞用として、手元にあり続けていた。 時々思い出したように眺めるっていう・・。 月日は流れ、10年前、ワイズのバーゲンでこれまた何かに取り憑かれたように長~いマフラーを購入した。 長さ、三尺はくだらない、軍隊の毛布のような生地、黒色。 その長さ、その生地の分厚さ、なんでそんなの買ってしまったのだろう・・・とかしげる首に巻かれたことは一度もないままに5回の冬を過ごしたかわいそうなマフラーだった。 そういった不遇なモン同士がある日、運命の出会いをする。 押し入れの整理してた時、これ切って、これ付けたらどうかしら~・・と。 どこにも付けられない四角いボタンと、巻かれない分厚いマフラー、合体して二者とも想像もつかないような扱われ方をして活路をみいだす。 どうだろう、この大河ドラマのような昭和平成を股にかけた時代の流れと数奇な運命。 というような、壮大なヒストリーを持って生まれたバッグではあったが、その小ささゆえ、デイリーバッグにはなれなく、またまた観賞用、もしくはバッグ群の片隅に追いやれていたのだった。 縦9センチは、おサイフさえはみ出だすっちゅうのっ! (ちなみに横幅は24センチ。マフラーの幅そのまんま。マチは、5センチ) そんなバッグに出動の時は、とうとうやってきたのである。 結婚式のバッグとして日の目をみる。 小さいハンカチとティッシュ、口紅、血迷いボタンとマフラーの切れっ端BAGは見事に収納してくれ、また押し入れの片隅に押しやられるとも知らず、健気に働いてくれたのだった。 記念の写真一枚、ブログにのっけて、その功労を称える私です。
by watasinoinusuu
| 2007-11-24 22:57
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