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スーと相思相愛の犬、それはポチ子ちゃんであった。 ポチ子とは10歳以上の歳の差がある。 先週2歳になったばかりで、気力体力共に満々であるスーは、ポチ子のゆったりおっとりとした態度に、最近物足りなさを感じていたらしい。 それは、随所に見られていたことではある。 もっといっしょに走り回ったり、じゃれつきあったりしようよ~と誘うスーに、たっぷり肉のついたポチ子はハーハーゼイゼイしていたのだ。 それでも気の優しいポチ子は、休み休みしいしいスーに付き合ってくれていた。 時にたしなめ、時に甘えさしてくれ、年上の女の魅力を発揮しつつ・・・。 そこにギャル犬、シェルちゃん、登場だ。 シェルちゃんはスーと同じ歳の2歳。 スーと似た目をしたミックス犬だ。(雑種ね) スーより一回り小柄で、しまった身体つきで、出るところは出ているナイスバディー。 一目会ったその日から恋の花咲くこともある・・・。 昔聞いたフレーズそのままに、スーとシェルちゃんは、一目会った瞬間にフォーリンラブした。 見つめ合ったまましばらく固まり、何かに火が付いたようだった。 その後、クンクンし合ったり、甘噛しあったり、おいでのポーズを決め合ったり足を掛け合ったりと、歓喜を爆発させ燃え上がり、真っ赤な恋の花が咲いた。 若い二匹は、対等に走り回り、疲れ知らずの若者犬の姿を見せつけてくれた。 回りには、ピンク色のハートが飛び交い、教会の鐘がリンドンと鳴り響いているようだった。 スーよ、やっぱりお前もピチピチの若いムスメがいいのかい? ポチ子の味わい深い包容力じゃダメなのかい? お母さんはなんだか腑に落ちないよ・・・。 今日、しばらく振りにポチ子に会ったスーは、心なしかばつの悪そうな顔でうつむき、足早にすれ違おうとしていた。 後ろめたさの表われなのだろうか。 シェルちゃんとは散歩の時間帯があまり合わず、めったに遭遇することがない。 腑に落ちないながらも、散歩の時間帯をずらそうかと考えてもいる私って、過保護だろうか・・・・・・。 今日描いたスーの絵には、着色しないことにする。 ポチ子ちゃんに対する私の、せめてもの懺悔として・・・・・。 色なしスー、かんべんしてやってつかあさい。
by watasinoinusuu
| 2008-05-03 00:47
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